静電気除去シートと静電気防止スプレーは、どっちを使えばいいのか少しわかりづらいですよね。
実は明確に分けられるものでもなく、特徴やメリット・デメリットを知った上で選ばなくてはなりません。
・静電気除去シートと静電気防止スプレーの特徴を知って選びたい
・どちらが効果的なのか比較した内容を知りたい
この記事では、静電気除去シートと静電気防止スプレーの比較を徹底的に行いました。
どちらを選ぼうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
静電気除去シートとは?仕組み・効果を解説
静電気除去シートは、よくガソリンスタンドで見かける給油前タッチのシートと同一です。
プラスチックや樹脂素材に金属や導電素材を練り込み、ゆっくり電気を通すように作られています。
・ゴム基剤に導電性粉体を混入
・樹脂の繊維に導電繊維を編み込む
見た目に導電性が感じられずとも、基剤に練り込まれていれば十分に効果を発揮します。
例えば、電気を通しやすい金属に触れると、たまっていた静電気が一気に放電します。
この放電時に痛みを感じるため、静電気除去シートはゆっくり電気を逃がすように作られているのです。
静電気除去シートの効果は非常に高く、引火の危険性があるガソリンスタンドを始め、静電気が大敵な電子部品を組み立てる工場にも採用されています。
同じ構造で作られている静電気除去マットは、踏んだときに地面へ静電気を逃がす仕組みです。
静電気除去シートは確実に静電気を逃し、多彩な場所で使われています。
静電気防止スプレーとは?仕組み・効果を解説
静電気防止スプレーは、吹きかけるだけで一定時間の帯電を防ぐアイテムです。
このスプレーの仕組みは「界面活性剤」にあります。
界面活性剤は水分と吹きかけたものの表面をなじませる効果があり、放電しやすい状態を作るものです。
静電気防止スプレーを吹きかけると、界面活性剤の効果で空気中の水分を引き寄せます。
すると、わずかながら表面が導電性を保ち、静電気を除去してくれるのです。
静電気防止スプレーは、衣類が静電気でまとわりつく場合や、ホコリがつかないようにする目的でよく使われています。
ただし、時間経過とともに効果が薄れていくのは避けられません。
場合によっては衣類へ汚れが付いたり、生産現場では表面へ塗布するのが難しかったりします。
また空気中の水分を吸い寄せる性質を利用しているため、極端に空気が乾燥していると効果が発揮しづらいです。
扱いやすい一方で、効果の持続性、強さはやや難点があります。
静電気防止スプレーの特性を踏まえた上で利用するのが良いでしょう。
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静電気除去シート・静電気防止スプレーを徹底比較
結局のところ、静電気除去シートと静電気防止スプレーはどのような違いがあるのか気になりますよね。
簡単に効果の強さ・持続時間・利便性について以下の表にまとめてみました。
静電気除去シート 静電気防止スプレー
効果の強さ ◎ ◯
持続時間 △ △
利便性 ◯ ◎
名前にもあるとおり、静電気除去シートは一回で静電気を除去するものです。
しかし、静電気防止スプレーは、静電気がたまるのを防止するのが目的となります。
同じ静電気への対策として用途がやや異なるため、使うシーンに応じて最適なものを選ぶ必要があるでしょう。
効果の強さなら静電気除去シートがおすすめ
静電気除去シートは、確実に静電気を逃してくれる構造を持っているので、効果の強さを求めるなら、間違いなく静電気除去シートがおすすめです。
触れた瞬間に放電されるほか、アースの役目を持つので、静電気除去シートは各種工場や製造現場、ガソリンスタンドなどで導入されている実績もたくさんあります。
またシートの基剤によって、長く使える強度を持ち合わせていることが多いです。
使い方によりますが、静電気除去シートを一度購入してしまえば、長い間買い替える必要はなくなるでしょう。
静電気をためやすい方は、確実に除去できる静電気除去シートのほうが安心といえます。
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持続時間なら静電気防止スプレーがおすすめ
静電気除去シートは効果が期待できる反面、その都度触れなくてはいけないのがデメリットです。
シートに触れずに一定時間過ごしていれば、徐々に静電気がたまってしまうため、持続時間はほぼ無いと考えてよいでしょう。
一方、静電気防止スプレーは静電気除去シートよりも期待される効果は緩やかですが、吹きかけたあともしばらく効果が持続します。
確実に放電するのが静電気除去シートで、常に少しずつ放電していくのが静電気防止スプレーです。
会議や外出時などで静電気予防の持続時間を気にする場面では、静電気防止スプレーのほうが最適でしょう。
利便性なら静電気防止スプレーがおすすめ
利便性を考えるのであれば、静電気防止スプレーがおすすめです。
静電気除去シートの場合、静電気を逃すために壁や機器の裏側などに貼り付けておかなくてはなりません。
シートから他の場所へ放電が起こるよう、貼り付ける場所も考えなくてはなりませんし、効果を発揮させるためには随時触れる必要があります。
何より気軽に持ち運ぶことができないので、利便性という点で見ると静電気除去シートはあまり最適ではないでしょう。
しかし、静電気防止スプレーなら、衣類や布類に吹きかけておくだけでOKです。
いちいちシートへ触れる必要もなく、お出かけ前や手が離せなくなる際に、スプレーをすれば完了します。
常に出歩く必要がある場合でもスプレーを持ち歩いておけば、効果が減少するタイミングで改めて使うことで、再度静電気予防が可能です。
上記の点から、利便性は静電気防止スプレーに軍配が上がります。
100均の静電気除去シート・静電気防止スプレーは効果あるの?
静電気対策をできるだけ安く済ませたい方も中にはいるでしょう。
100均にも静電気対策グッズが売られているため、気軽に静電気対策を行えるのが魅力です。
しかし実際のところ、100均の静電気対策グッズは効果があるのでしょうか。
結論としては効果が薄いので、しっかり作り込まれた製品を使うのがベストです。
静電気対策にはどうしても使われている素材が重要であり、品質や導電素材が少なければ効果も弱くなってしまいます。
100均の商品はお手軽に入手できる一方で、そういった導電素材を抑えた状態で販売されていることが多いです。
また専門で販売しているメーカーは、品質を維持するためにあらゆる実験を行っています。
商品開発へかける資金が多いからこそ、100均よりも効果があって値段も相応のものになってしまうのです。
効果を求めるのであれば、確実な開発力があるメーカー製品を選ぶのが良いでしょう。
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まとめ
静電気除去シートと静電気防止スプレーは、そもそも除去と防止でニーズが異なります。
もちろん使う状況や場所によって、その発揮する効果も異なってくるのが特徴です。
自分がどのような状況で静電気の対策を行いたいのか、また自分にはどのような使い方が合っているのか。
しっかりと特徴を踏まえた上で使用するようにしてください。
特徴と使う状況が合致すれば、より効果的に静電気対策を行えるはずです。
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